竹遊びイベントを開催しました

昨日つくば六斗の森キャンプ場で、竹遊びイベントを開催しました。
会場に到着すると、すでに青々とした立派な孟宗竹が何本も台に並べられていました。
根元から伐採して枝を払っただけの、丸ごと一本の竹です。
地元のサポーターの方々のご厚意によるもので、嬉しいサプライズでした。

竹食器で竹ご飯

オリジナルの竹食器

コップやお皿やおはしに至るまで、自分のお昼ご飯を全部自分で作る企画でした。
失敗した時のためにレトルトご飯や紙皿なども用意していましたが、全く出番なしです。
親子全員が自分だけの食器セットを作り上げることができました。
気付くとしっかりルーターで名前やデザインまで彫られており、企画を超えた”ものづくり”でした。

竹は固いので慣れないと大人でも切断に苦労します。
どうしたらうまく力が伝わってノコギリがよく切れるのか、教えてもらいながらチャレンジしました。
竹ご飯の器を作るために切断してみたら、なんと節に穴が開いている!というトラブルもありました。
自然のモノなので、そんなこともあるのですね。
急遽竹のピンを作り足して穴埋め完了!
節ごとに竹を切った器に、自分でお米と水を入れて火にくべました。
竹の香りのご飯と、収穫したばかりの地場の夏野菜をみんなで美味しくいただきました。

手作り水鉄砲で的あて大会

水鉄砲の試し打ち

午後からは細めの真竹で一人一本ずつ、水鉄砲を作りました。
サポーターが事前に最適化した基本の作り方を伝授したので、それだけで水がホールの屋根に届く勢いです。

しかし最後は的あて大会をするので、ここからさらに威力を増す工夫を凝らします。
噴射穴の大きさや数を試すのですが、当然増やした穴は減らせません。
そこで試し打ちの感覚を頼りに、一大決心をして加工します。
ナイフやキリを駆使して慎重に作業しました。

中に水圧がかかったときに竹から水が漏れないようにすることも重要です。
力任せに押し込むと、逆噴射して(自分が)ずぶ濡れになります。
構造を変えたときには、打ち方の調整も必要なのです。
子どもたちは改良の思い切りがよく、サポーターたちもうならせるアイデアも飛び出しました。

的あては駄菓子を吊るした和紙に交代で水を当て、落とした駄菓子がもらえるルールです。
ところが駄菓子の重さや大きさ、和紙の大きさや枚数などの難易度が違います。
どれを狙うか試行錯誤(駆け引き?)の連続で、最後は手に一杯の戦利品をお持ち帰りいただきました。

キャンプ場の自然の中での”ものづくり”

自然の中でのものづくり

当日は猛暑となりましたが、みなさんそれを上回る熱気で元気に楽しんでいただけました。
ホールで休憩をとりながら、かなりの時間を自然あふれるキャンプ場の屋外で過ごされていました。
ご参加頂いた方、ご支援いただいた方、お疲れ様でした。
そして誠にありがとうございました。

誰かが作ったモノを使うことが当たり前になった現代。
子どもたちにとって、自分の手でものづくりをすることが「小さな冒険」でした。
そしてそれが「自分でできる」どころか、「自分でどんどん改良できる」と実感することが、心に火を付けていました。
有史以来、”ものづくり”は文明の基礎でした。
もともと人は”ものづくり”が大好きなのかもしれません。
「小さな技術者たち」の心に火をつける豊かな体験を、これからもご支援していきたいと思います。

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