(同日にかぶってしまった)「土浦の花火大会は来年も見れるけど、これは今しかみれない!」と来場くださったコアな参加者と、この日のために総重量140kgの大型望遠鏡を人力で運び込んだ星好きたちが、2022年11月5日(土)つくば市ふれあいプラザに集まりました。
大型自作望遠鏡デモ
その甲斐あってか、雲のすきまから月や惑星、二重星などが観察できました。主役の30cmニュートンは、見ようとする人の服を背景に、接眼レンズからの月光が映し出されるほど。さすがの集光力と整備のよさに感銘を受けました。
会場では国立天文台から講師としてご登壇くださった山岡さんや、望遠鏡を開発した元高校生も残ってくださり、皆既月食をはじめとする天文ネタや近況などの会話が弾みました。
天文講演会と大型望遠鏡の紹介
天文学者の山岡さんにご講演いただきました。タイトルは「君も新しい星を見つけてみないか?」。発見前後の写真から新天体を探すクイズが出題されました。探せた人いますか?
講演会に引き続き、開発時に地学部顧問をしていた岡村さんから、焦点距離10mの空気望遠鏡、30cmニュートンと7ftハーシェル式望遠鏡を紹介頂きました。地学部歴代の高校生が天体望遠鏡の開発の歴史をたどりながら作ってみた、というお話しでした。
トークセッション
山岡さんに「日本天文学会ではプロのコメントを教育に役立ててほしいと、高校生が発表できるジュニアセッションを始めたのだけど、この望遠鏡には度肝を抜かれた」と言わしめた、望遠鏡開発者の2名にも参加していただきました。
本人たちは「星が好き、鏡を作りたいと地学部に入部したら、先輩たちがやっていたので」と当時の電動工具の木くずにまみれた女子高生活を振り返ってくれました。望遠鏡は設計値に対して0.1mmの加工精度が要求されるので、「できるかなあ、と思ったけどできた」と得意気な元顧問の岡村さん。どうして望遠鏡製作を始めたのか伺うと、どうやら高校生たちは顧問の趣味に付き合わされていたことが暴露され、会場は笑いに包まれました。
今はお二人とも天文とは関係のない、会社員や二児のママをしているそうです。ご自身の子どもたちにも興味をもったことをやらせてあげたい、と語ってくれました。
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