筑波地区の廃校に残された天体望遠鏡を復活させるプロジェクトの最初の企画、
星空観察会の骨格が決まりました。
開催地は宝篋山の麓、戦国武将小田氏の居城であった小田城跡です。
秋も深まる10月27日日曜日、星空を見る楽しさを伝える天文愛好家のサポーターを募集します。
より多くの愛好家が集うイベントにしたいと思います。
廃校の望遠鏡で星を見る
筑波地区で廃校になった2つの中学校には、整備すればまだ十分に使える 望遠鏡が残されています。
それぞれの開校時に導入された、五藤光学製12.5cm赤道儀式屈折と関連機材です。
しかし近年では操作ができる教員が少なく、ほぼ放置されてきたようです。
インターネットには綺麗な天体画像が溢れているのに、かえって自分で工夫しながら狙って星を見る楽しさは奪われてきたと感じます。
きちんと見える機材は高価ですが、廃校の望遠鏡は元々市民のものです。
誰でも使える入門機として復活させたいと思います。
これは一人の力では到底できないこと。
皆さまのお力を、どうぞお貸しください。
写真は旧筑波西中学校にあった小型の1台です。
この星空観察会のシンボルとして私共にて整備しました。
昭和59年製のレトロなフォルムですが、土星の環がしっかり見えます。
小田城跡での開催に至るまで
筑波地区の廃校で、ぜひ開催したいという想いがありました。
とはいえ星空観察会は当然ながら夜間のイベントです。
廃校では、迷子や事故などの懸念がありました。
さらには同じ市内とはいえ地縁がないところでどうやって開催したものか、
この時には本当に行き詰まってしまいました。
そんな中打開策を求め、市民フェスタに出展してみることにしたのです。
すると「同じ筑波地区の小田というところで古民家を運営している方がいるから、話してみたら?」と連絡先のメモを渡してくださる方がいらっしゃいました。
それが今回共催させていただく、NPO法人華の幹さんでした。
古民家の保存活動の他、星空観察会も含むさまざまなイベントの実績をお持ちです。
そして現状をお話したところ、快く引き受けてくださいました。
ご縁とはいつも奇跡のようなものを感じます。
こうして小田から近く、光害が少なく、開けている場所、としていくつかの候補の中から、
現地調査の末に小田城跡を選びました。
特別な一日のために
つくば市の計らいで、当日構内の街灯をすべて消していただけます。
日没は16時52分。月はなく、晴れれば惑星と秋の星座が堪能できるはずです。
そこで子どもたちに天体撮影を体験していただきたいと思いました。
よろしければお手持ちの望遠鏡やカメラで、参加した親子にピント合わせやシャッター操作をさせていただけませんか。
そして初めて自分で撮った天の川の写真を、誇らしげに持ち帰る子どもたちを一緒に見送りましょう。
※この写真は小田城跡からF1.8,50mmのミラーレスカメラで撮影しました。
コメントをどうぞ
天体望遠鏡と星空撮影の集いのお手伝いに伺いたいのですが
当日、直接現地に伺えば宜しいのでしょうか。
ありがとうございます。
はい。当日16:00に小田城跡にお越しください。
詳しい開催要領をメールで送ります。
事前にいくつかお願いもしていますので、ご確認をお願いします。
よろしくお願いします。